熱く楽しく挑戦する!

分子神経科学研究者、兼、麻酔科医、兼、ランナー、兼、作曲家 の随想録(ひとりごと)です。

阿倍政府を許してはならない

私はかつて、自民党支持派でした。私の住所はまさしく菅官房長官の選挙区で、かれの選挙事務所は私の住居から近くにあります。小泉政権における郵政民営化をめぐる、いわゆる郵政解散総選挙の際、私は郵政民営化賛成を訴える菅をこころよく支援しました。ま…

症例記録 67歳女性 突然発症の後頚部痛

67歳女性 既往:みぎ足関節の骨折に対して手術歴、その他加療中の問題なし 内服:なし 現病歴:夜、自宅内で起立した瞬間に突然の後頚部痛を自覚、その後両肩の疼痛と両上下肢のまひを自覚したため救急要請。救急隊到着時、血圧が250台と異常高値を認めてい…

開腹下腹部手術における、自然気道下でのCSEAによる麻酔管理の記録

83歳 女性、148 cm, 37 kg。右結腸切除術に対する麻酔管理を行った。 術前の合併症としては、 ①Hb 8.2の進行性の貧血 ②高血圧の既往 ③重度の混合性換気障害(VC 0.9 L, FEV 1.0% 0.3 (1秒量 0.9 L) もともとのADLは酸素投与なくてもSpO2は問題なく、ほとん…

Story-driven は危ない

研究には2種類ある。 ①Story-driven research ②Data-driven research の二つである。 ①Story-driven research(物語ありきの研究)とは、「AはBである」という仮説が正しいはずだ、と信じ切って、それにそぐう実験結果を積み重ねること。 一方、②Data-driven …

頭を悩ませることにはコストがかかる

ひとに対する評価を完全に固定してものを語る人がいる、これまで多くのそのような人達に出会ってきた。 得てして彼らは比較的閉鎖された環境においてドミナントな立場にあり、「見えないけれど見える圧力」をもっているように思われる。 「あの者はどういう人間…

流す星は、流れ星ではない

まさに現在ニュースで取り上げられている、日本初ベンチャーによる「人工流れ星」放射器を搭載した人工衛星打ち上げ。 このベンチャー企業のリーダーは、東大大学院で宇宙工学を修めた方だという。彼女が抱き続けた志がようやく実現する直前に まで到達した、…

林修先生の50文字PR

たまたま林修先生の番組を拝見する機会がありました。実にわかりやすく、軽快で、面白い。私が求めるインテリジェンスのなかのユーモアは、まさに林先生のそれ、そのもの。 番組で自己PR50文字というコーナーがあった。自分ではどうなるだろうか?麻酔科の…

死刑囚の反省とは

19世紀の中国で発生した洪秀全らによる太平天国の乱を現代社会で再現したかのような、日本の宗教団体による一連のテロ活動。その結末は、一部の残党と反教祖化した別の宗教法人の誕生、そして首謀者とされた数人の死刑執行となった。 死刑制度の是非が再び再…

政治に大義なし

一体、何のための政治家なのか。ほぼ実効性のない受動喫煙法案、喫煙家が多数の自民党の理論により、本当に禁煙にしてほしいバーや飲み屋こそが喫煙可能。禁煙にしても喫煙者のための空間を設ければ良くないか?喫煙者は嫌煙者により不快にならないのに、嫌…

20180715 保土ケ谷球場観戦の随想

最近引越した住まいのすぐ近くにある、横浜市の公立高校の星とも呼ぶべき高校と、県内トップクラスのシード高である私立高校との好カードを観戦しました。公立高校であるにも関わらず、近所の高校は専用の硬式野球場を校内に持っていて、私と同じようにコア…

言ったもん勝ちの社会

「定時で帰ります。」 「この仕事はしたくありません。」 「後輩の面倒はみません。」 …働き方改革、どうぞ進めて下さい。でも、どんなに働き方を変えても、社会や会社で求められる仕事量は変わりません、誰かが必ず背負う必要があります。効率性を高めるに…

地域の市中病院のための提言

現在、地域の中核病院で救急外来の日当直をしている者として、地域の 市中病院を守るための提言をしたいと思います。 1.常勤医として平日フルで病院に勤務している先生方が、さらに平日の当直や土日祝日に日当直をこなすことは非常に大きな負担となります…

小市民主義の台頭

現在、月1回ではありますが地方の市中病院で救急医療をしている者として、強い危機感を感じています。端的に言えば、地域医療は近いうちに必ず崩壊し、多くの高齢の患者さんが医療過疎の現実と危険に曝される時代がやってくるでしょう。 表面に見えてくるさ…

年齢に応じた、わが体質変化の記録

現在37歳。若輩とはいえ、なんだかんだ3周り目に入った我が人生。 精神的な面では、物心がついた時点からあまり成長がみられないように思えますが、やはり身体的な面は物理法則というか、 生物学の法則に則って次第に変化していくもの。ただし、「衰えていく…

職業的政治家は必要ない

2017年10月現在、日本の政界は空前の大変革、危機、異常事態を迎えています。それはまるで、1600年の天下分け目の大戦、関ヶ原の戦いの直前のようなもの。諸国大名は、よほどの国力や大義をもたぬ限り、「石田につくか、徳川につくか」という命題に迫られ、右…

小人閑居して不善を為す

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170912-00000088-jij-soci 小人閑居して不善を為す。 徳のない小さい者は、人目に付かない狭いところにいると悪事をしでかす、ということばです。 大学の研究室など、社会から隔てられた非常に狭い世界。そこで、教授…

100%安全は実現できない

以前、テレビのニュースで有名な芸能人が無邪気にこのようなコメントをしていました。 「安全というのは、より安全というのではダメだ。100%安全でなければダメだと思う」 会場からは、いかにももっともだ、と言わんばかりの拍手喝采が起きていました。 日常か…

政治家はプロにならねば存続できない

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170818/k10011103991000.html 以前、堀江貴文がテレビで話していたのはこんな感じの内容。 「これまでは全員参加型の直接民主制は、現代社会では実現不可能だった。だからこそ、 国民から選ばれた代議士による間接民主制が…

肩書きや資格では偉くならない

久々に、琴線に触れる記事を目にしました。http://toyokeizai.net/articles/-/183646 日本古来の美しき儒教精神のなかに、「父母、目上の者(上司)、年長者を敬いなさい」という考え方は 依然としてあるはずですし、あるべきだとも思います。しかし、一方で、…

随想@有楽町でのコンサート

随想@有楽町でのコンサート 指定席であるにも関わらず、開場前から約1キロの長蛇の列。え、指定なんだし意味なくない?と思い、絶対に行列には並ぶまいと有楽町界隈をぶらつく。以前あった高層ビルが取り壊され、新たなタワーが建設されつつある光景をみて…

医者は労働者なのか?

「ブラック企業」という言葉がワイドショーを賑わせ、さらに一流企業の優秀な新入社員がわずか入社一年足らずで、過酷な労働に追い詰められて自殺するという大変痛ましい事件が起こった、近年の日本。政府も緊急的に経団連などに働きかけて「働き方改革」を打ち…

ハワイと日本の道路に見える、少数者に対する思い

先日、夏休みということでハワイ島に観光に行きました。 人生初の渡米ということで、ハワイという離島であるとはいえ、アメリカの雰囲気を 感じられるという期待に満ちあふれ、そして現地で左ハンドルの外車をレンタルし、ぶっつけ 本番で右側車線の道路を走…

「あの日」を読んで思う

2014年、STAP細胞問題で大騒動となった日本社会の渦中にあった、小保方晴子さんの著書を読みました、偶然大学の図書館で見つけただけです。 2年前は私にとっても分子細胞生物学の基礎研究のスタートの年であり、入学前のSTAP細胞の華々しいデビューに大きな…

歴史は繰り返す

2016年11月8日、アメリカで新しい大統領が国民投票によって選出されました。 実際に国家的行動を取るかどうかは別としても、彼のイデオロギーの氷山の一角として現れるスローガンの数々。 移民排斥、貿易収支赤字に対する孤立主義、人種のるつぼとされた国に…

ドラクエの僧侶

臨床医はひとりですべてが務まる仕事ではありません。世の中ではゼネラリストと呼ばれる、総合診療医、つまりあらゆる診療科の病気の診断に 精通したオールマイティのような存在であることを望まれている風潮を感じますが、これほど医療が扱う分野が広がり、…

20160910 夏沢鉱泉旧道からの硫黄山登山

星の海 漆黒を切る 我ひとり 駆け巡らせむ 師の踏みし道深夜4時からの、漆黒の闇をたった1人、ヘッドライトによる視界のみを頼りに歩く。 遠くには、何の吠えかわからぬ、獣や鳥の気配。ライトに光るふたつの光(結局何者であったかわからなかったが)にも…

都知事を切腹させてはならない

この2ヶ月もの間、マスコミとお茶の間の注目を一身に浴びた東京都知事の問題、私も少なからず感じるものがありました。 正直言って、政治家が政治資金の問題で何らかの瑕疵や粗相を負っていることなど、もはや関心がありません。汚職など有史古来よりしょっ…

経済と景気は人工物か?

安倍晋三首相が消費税増税の二年半先送りを表明しました。マスコミや野党はここぞとばかりに、増税見送りに対して批判を浴びせています、「アベノミクスの失敗によるものだから責任をとって衆議院を解散しろ」、「社会保障に充てるための増税の分の財源を他に具…

小さな組織を担うとは

研究室のような小さな組織についての愚見を述べさせていただきたいと思います。 組織が維持存続されるためには、ヒト、モノ、カネの資源とノウハウが維持される必要があることは間違いありません。特に、研究という超労働集約的な仕事においては、人的資源こ…

やっぱりお前だ (詩)

今日は2年ぶりの車検 いつもワックスがけはおろか、水洗いもできなくてごめんな 今の俺にできるすべてを ここで取り返してあげたい 明日の夜には きっと見違えるほどの 見とれるほどのお前に会えるだろう この週末だけ 俺の相棒は軽のワゴン車 見た目は普通…