熱く楽しく挑戦する!

分子神経科学研究者、兼、麻酔科医、兼、ランナー、兼、作曲家 の随想録(ひとりごと)です。

言ったもん勝ちの社会

「定時で帰ります。」
「この仕事はしたくありません。」
「後輩の面倒はみません。」

働き方改革、どうぞ進めて下さい。でも、どんなに働き方を変えても、社会や会社で求められる仕事量は変わりません、誰かが必ず背負う必要があります。効率性を高めるにはある程度限界があります、特に現場で求められる手足を使うきつい仕事や、高い技術を要する職人の世界はことさらです。
それをロボットやAIにやらせたらいいだろって?そいつらのエラーの責任を負うのはあなたかもしれませんが、それでも大丈夫ですか?
先ほどのような言葉が聞こえる、または口からこぼれるたびに、日本人がもともと大切にしてきた惻隠の情、共感、協働、そして武士道精神に似た優美な誇りがこぼれていくような気がするのは、私だけなのでしょうか。