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分子神経科学研究者、兼、麻酔科医、兼、ランナー、兼、作曲家 の随想録(ひとりごと)です。

小人閑居して不善を為す

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170912-00000088-jij-soci

小人閑居して不善を為す。
徳のない小さい者は、人目に付かない狭いところにいると悪事をしでかす、ということばです。
大学の研究室など、社会から隔てられた非常に狭い世界。そこで、教授というポジションは、言ってみれば「国王」。学位であったり、
来年の就職先のことなど、その「王権」によっていとも簡単にどうとでもなされてしまいます。近年は、パワハラやらセクハラやらに
対する世間の目が厳しくなったこともあって、大学などの機関にはコンプライアンス委員会や内部告発推進のための取り組みが
されてきているようですが、残念ながら組織なんて簡単には変わりません。ましてや、公立大学などいうもさらなり。

 この記事で被害にあった学生がどのような人となりであったのかは分かりません、もしかしたら厳しい指導が必要となる
要素があったのかもしれない。しかし、この類の記事が多々散見されることの嘆かわしさときたら、本当に残念でなりません。
明日の日本を担う、そして将来の大いなる可能性に賭けて胸をときめかせて研究室に来たはずの学生さんが、昔取った杵柄によって
教授の地位を獲得し、その地位に甘んじて何らかの勘違いに陥り「国王」となってしまう。民主主義を働かせないばかりか、ろくに
組織のマネジメントを学んで来なかったがために、ただの専政を敷いて満足する。少しでもはみ出す者や気にくわない学生に
対して、格好の弱者だと攻撃を開始する。攻撃をせずに、気に入らないから放置するという「ネグレクト」という戦術もあります、断じて許せない行為です。

 結局は学位やら就職やらを握られている以上、被害にあった学生がひとりで内部告発などの行動を実行することは極めて
高いハードルでありましょう。ちなみに、私も医学部での病院実習中に、欠席していた同じグループメンバーに翌日の実習に
関する変更点を携帯電話でメールしていたら(実習に関することですが、一応すみのほうでメールを打っていました)、
突然後ろから殴られ、さすがに多数の不平不満があったためにらみをきかせた私に対して、「お前の実習の評価なんて、
俺の手で簡単にどうとでもできるんだぞ」と言い放った教員を知っています。実際に殴り返すか、何らかの形で告発するか、
真剣に考える時期もありました、この場で所属と名前を公表することもできますが。しかし、やはり実習の単位であったり、
その後の実習先で友達や先生方に迷惑をかけることになるだろうし、もっともここで彼と同じレベルの行動しか取れないようで
あれば、超反面教師である彼くらいのレベルにおさまってしまうであろうと考え、結局は仲の良い友達に愚痴を聞いてもらうことに
とどめました。

 繰り返して言いますが、徳のない小さい教員の皆さんは、どうかいち早く退職してください。究極の弱い者いじめは
厳罰に処さるるべし。若い先生方でも優秀で大志を抱く者はたくさんいます、昔取った杵柄で今の職に甘んじている
先生方は、もう無用の長物です、速やかにそのポジションを後身のために空けて下さい。アカデミックポジションは、
地位と名声と食い扶持のためにあるのではありません、夢を実現させるために挑戦するところであり、その夢の
大切さを若者に伝えて夢を与えるための場所です。