本当に大切なもの
先日のある出来事を通して教えられたことです。
ある出来事が、一般的にいうと非常に不幸で怒りに駆られてしまうような
ものであったとしても、こちらの心の持ちようによって(修身の程度という
のでしょうか)は人生における大きな糧となる、ということも改めて
学ぶに至りました。
何かを失う、ということは、どんなものであれ、辛いものです。
それが自分にとって大切なものであればあるほど、その喪失感は大きい。
その大切なものというのは一体何であるか。
高価なもの、身の回りに常に身につけてきたもの、生活上便利なもの。
いろいろあるかもしれません。
しかし、現代において大抵のものは、金銭的価値さえ支払えば、一度なくした
としても再び手に入れることができるはずです。
しかし、本当に大切なものは、お金で手に入れることができるほど、
簡単なものなのでしょうか。
一度手放したら二度と戻ってこないものがあります。健康、何かをする
ためのからだの機能、友人、家族、恋人、自分自身の信念や自身なんてものも
そうかもしれません。
しかし、そういったものの本当の価値、ありがたみは、それを享受できる
間はなかなか理解することができないものです。失ったときにはじめて
その価値の大きさに気づく。人間の歴史はその連続によって紡がれてきた
のだと思います。
今回、私は、お金で手に入れることができるものを失いました。
でも、その代わり、私は自分の人生の中で本当に大切なもの、それを失ってしまった
ならば自分が自分として生きていく意味に大きな傷が入るような、大きなものに
気づくに至りました。
大切なものに、心から感謝して、それを相手やそのものにそのまま伝える。
心だけでなくて、ことばや行動で表現するということも大切なものの一つなのかも
しれません。