特徴的な感染症1
今日は、医学部の授業でよく出てくる、感染症の特徴的な症状についてです。
医学はもちろん、サイエンスつまり科学なのですが、よくみられる病気、例えばかぜとか
肩こりや腰痛などは、典型的な症状があってそれをドクターが聞いただけでも大体診断を
つけることができるのです。
もちろん、ちゃんとした検査を受けるのが正しいのですが、ここでは医学部でよく教わる
典型的な感染症と症状について話したいと思います。
なお、感染症についてかんたんに触れておくと、大きく分けて
1.細菌:ばい菌とよばれるものです。バイキンマンはアンパンやカレーパンにたかる細菌と考えてください。
身体の中の臓器や血の中に入ると、身体の中の警察と消防車である白血球やリンパ球が「やつらを
倒せ〜!」といって戦います。この反応を炎症といい、多くの感染症はこの炎症という
身体による反応によって発熱などの症状がでてくるのです。
2.ウイルス:めちゃくちゃ小さい粒みたいなやつで、自分自身では増えたり生活できません。動物や生き物の
細胞の中に入って、その中で増えて、その細胞を壊すなどの悪行をはたらいてからまた別の
細胞に入っていきます。このときもやはり炎症がおきます。
3.真菌: カビのことです。パンとか風呂のタイルにいるやつです。人間の免疫が弱まると人間の身体にも
カビが生えてしまうことがあるのです。
4.原虫: 細菌よりも結構大きい虫です。水道の塩素で死なないやつもいるので、実は結構要注意です。
5.寄生虫: ミミズみたいなやつらです。おなかのなかで成長すると何メートルになることもあります。
では、これから典型的なものを紹介します。もし、下のようなものを感じることがあればおや?と
思ってください。
・けえ〜こんこんこんこん…けえ〜こんこんこん →百日咳 結構危険なので必ず病院にいきましょう。
・ベロを出したまま、犬のほえるような咳、バウッバウッ… →クループ 窒息の危険があるのでやはり病院へ。
・一度かぜのような症状がでて、それから数日たってから熱がさがると同時に全身にボツボツができた →はしか(麻疹) 安静が一番です。
・熱と同時にボツボツがでてきた。耳の後ろにできものが触れる。3日くらいで落ち着いた。 →3日はしか(風疹) 安静で大丈夫です。
・ほっぺたに平手打ちを打たれたような真っ赤な模様があり、てあしにも赤いレース状の模様がでている。 →リンゴ病(伝染性紅斑)
・抜歯や病院で手術や器具を身体の中に入れられた数週間後に、胸の前が痛み出した。手先に黒い斑点やあざがみられる。 →感染性心内膜炎
結構危険です、脳梗塞や
心筋梗塞になることもありますので、必ず病院にいきましょう!
まだまだありますが、今日はこの辺で。